中国語の翻訳家はどんな働き方なの?

中国語の翻訳を専門とする翻訳家

 

中国語の翻訳家はさまざまな用途として使用されている中国語の文書を日本語に翻訳するというのが職業です。自宅でも企業でも中国語の文書を日本語に翻訳する仕事は出来るので、ライフスタイルも会社に務める職種と異なり、フリーランスとして自分の生活スタイルに合わせて働くことが出来ます。

翻訳家の2種類の働き方

会社で務めて翻訳業務をする場合は会社の一員という扱いになるので、サラリーマンのように給料をもらう事になります。また会社により翻訳という技能の手当がつく場合もあります。一般的にフリーランスは歩合制となるので、翻訳の仕事をこなした分だけ報酬という形で受け取る事になります。しかし案件の難易度によって翻訳レートが大幅に変わるので、難易度の高い案件を受注した方が報酬も多くなります。

翻訳家は会社、勤務のサラリーマンより自分の生活スタイルに合わせながら仕事をしている方が多いです。フリーランスとして自宅でも翻訳できるので、会社での人間関係や通勤時間などを省くことが可能です。そのため仕事に集中でき、より良い仕事を実現できるというのは大きなメリットになります。しかし仕事を自らで受注しなければいけないので、受注出来ないと収入が少なくなり、不安定というデメリットもあります。

外国語が話せることと翻訳家の違い

国際結婚して中国出身の30代の主婦です。こんな私が地元の人とお友達になったりすると、すぐに「翻訳の仕事をしているんですか?」という風によく聞かれることがあります。私は一応、日本語以外に中国語と英語が話せますが、だからと言って翻訳家である、とは言えません。

翻訳家というのは本当に難しい仕事で、誰でも簡単に対応できる仕事ではなりません。基本的には翻訳した後の目的言語が自分の母語などでなければなりません。これは翻訳業務や海外業務なで実際に翻訳を経験された方に伺った話なのです。翻訳する前の原文についてはもちろん精通しなければいけないのですが、訳文として出来上がったもの(例え、小説など)が読んでしっくりくるものになっていなければ、翻訳の意味はないということです。

確かに、ベストセラー外国文学が邦訳されても、さっぱり売れずに「迷訳」とされてしまい、原本を読むことのできるファンや愛読者から不評を買う、ということはよくあります。中国語など外国語における読解力に加え、翻訳後の母語などにおける文学的なセンスがないと、翻訳として成功したとは言えないものです。英語や中国語が話せるからと言って、イゴールに通訳・翻訳の仕事ができるという認識はまったく間違ったのです。

翻訳するにあたって大切なこと

翻訳には外国語から日本語へ、あるいは日本語から外国語への2パターンがあります。大抵の場合、殆どの人は外国語から母国語へ翻訳するのが得意です。ここでは中国語から日本語に翻訳する場合についてお話しします。

翻訳で大切なポイントは中国語が得意であることはもちろんですが、その前に正しい日本語を書けるかどうかの方に重点を置く場合が多いです。いくら中国語に長けていても日本語の語彙を間違って使ったり、漢字に誤りがあったりすると、せっかく翻訳しても意味が正しく伝わらない場合があります。

中国語を勉強することは勿論ですが、普段から様々な日本語の文献や書物を閲覧したり、テレビのニュースで話される日本語を聞いたりして、できるだけ正確、かつ綺麗な日本語を習得するよう心がけることが重要です。また、翻訳は専門分野に関して依頼される場合が多いので、自分の得意分野を作って理想なパターンです。例えば、技術分野、医療分野、法務分野など専門用語をたくさん使われるケースには、それぞれ特有の日本語の固有名詞を使っている場合があります。

そういった専門用語把握していると、中国語で読んだ時に何を言っているのか正確に翻訳することが出来ます。反対にそれを把握しなければ、まったく翻訳として適切ではない。何か得意分野を作ってそれを専門に翻訳家として仕事ができれば一人前になります。

自分の能力だけでは解決できない時には中国語の翻訳をしてくれる翻訳業者に依頼するといいでしょう。翻訳料金がかかる反面に効率が良く利用できると思います。

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